SGHトピックス
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2年スーパーグローバル(SG)基礎知識講座⑤
2015年9月7日(月) | SGHトピックス
9月2(木)、2年生「総合的な学習の時間」に、サラヤ株式会社の小辻昌平氏にお越しいただき、「パームオイルとボルネオ環境保全活動」と題し講演していただきました。
マレーシア・ボルネオ島でのパーム油生産による、環境・社会問題の解決に向けた活動の紹介や、環境と産業の両立をめざしたさまざまな活動を紹介していただきました。
マレーシア修学旅行では、森林研究所(FRIM)見学なども行程に入っています。今回の講演内容を意識しながら、環境問題についても学んできたいと思います。 -
1年スーパーグローバル(SG)重点分野講座 (大阪国際大学とのワークショップ)
2015年8月31日(月) | SGHトピックス
8月28日(金) スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業の一環として、高大連携校の大阪国際大学とのワークショップを開催しました。
このワークショップは、大阪国際大学で英語による日本文化の紹介の仕方を事前に学習し、外国人が多く訪れる観光地に行き、英語で外国人観光客に日本文化を紹介することで、プレゼンテーション力を高めることを目的とするものです。
今回は、本校1年次生で、「スーパーグローバル英語プレゼンテーション講座」(放課後と土曜日に開講)を受講する16名が参加し、奈良東大寺を訪れました。
当日の朝、生徒たちはバスで能勢高校を出発し、午前10時に守口市にある大阪国際大学に到着しました。
午前中は、大学の施設で大学紹介があり、続いて大阪国際大学のロジャース先生から、東大寺や大仏の歴史などについて英語によりプレゼンテーションするための講習を受けました。
その後、学生食堂で大学生たちと一緒に昼食をとり、午後からバスで奈良東大寺に向かいました。
本校生徒2~3名と留学生・大学生1~2名による各グループは、東大寺の入り口で外国人観光客に英語によるボランティア通訳案内を申し出て、大仏殿を英語で案内することにより、初対面の外国人観光客との異文化交流にチャレンジしました。
時には英語の表現が伝わらずに困る場面もありましたが、留学生や大学生の助けを借りることにより、各グループとも数組の外国人観光客との交流ができました。
生徒たちにとって、SGHで培った英語でのプレゼンテーション力やコミュニケーション力を試す良い機会になりました。
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2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座⑫・⑬[大阪教育大学訪問]
2015年8月23日(日) | SGHトピックス
8月21日(金)に大阪教育大学で、2年SG重点分野講座第12・13回を実施しました。受講生徒は、朝からバスで能勢高校を出発し、午前10時に大阪府柏原市にある大阪教育大学に到着しました。到着後は学校施設や乾先生の研究室を見学させていただき、大学見学としても良い機会となりました。
午前中は、課題研究を進める際に大切なことについてのお話がありました。乾先生が強調されたことは、「何を問題と認識しているか」を明確にすることでした。昼食は大学の食堂を訪れ、大学生に混じって昼食をとるという貴重な体験ができました。
午後は、課題研究のテーマに沿って同じ興味を持つ生徒同士がグループ作りをし、研究テーマの絞込みを行いました。各グループは大学で借りたタブレット型端末を使って、インターネットで検索しながらテーマの内容を深め、探究の方向性を探りました。
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SGH海外実態調査 事前視察・打合せ
2015年8月10日(月) | SGHトピックス
2年次生12名は、SGH重点分野講座課題研究として「マレーシアの経済発展と自然破壊」について学習を進めており、11月1日(日)から11月8日(日)にかけて、マレーシアでの海外実態調査、クアラルンプール大学でのワークショップに臨みます。
そのため、私と担当の富樫先生とが、8月2日(日)から8月6日(木)にかけて、現地に出向き、視察および事前打ち合わせを行ってきました。その概要についてお伝えします。8月2日(日) 11:00 関空発 18:00 クアラルンプール着 ホテル「アルファ ジェネシス」泊
このホテルは、クアラルンプールの最もにぎやかな地域にあります。夕食は、ホテル近くの屋台街で食べました。8月3日(月) 8:30 ホテル出発 午後 タイピン着 交流高校訪問 ホテル「フレミントン」泊
このホテルの前は、人工的な湖による広大な公園があります。まるで中国の古都に来た感じです。多くの人々が散策やジョギングを楽しんでいました。
交流を予定している高校MRSM Taipingは、マラ公団設立の高校で、マレーシアでもトップクラスの生徒が集まる全寮制の高校です。高校生たちとマングローブの植林活動をともに行い、高校のキャンパスで交流会を開催します。8月4日(火) 8:30 ホテル出発 ペラ州マングローブ保護林・木炭工場視察
イスラム寺院見学 クアラルンプール着 ホテル「イスタナ」泊
ペラ州のこの一帯は、マレーシアで最大のマングローブの繁殖地です。このマングローブ保護林では、環境教育のプログラムとしてマングローブの植林活動が提供されています。
下の写真のように苗を植えた目印に傍に棒を挿していきます。
また、ここで栽培・植林されているマングローブは、木炭製造(炭焼き)に適した品種で、潮が干潮時に伐採した樹木をボートを利用し隣接する木炭工場Kuala Sepetang Charcoalに運びます。
つまり、日本の里山と似通っており、マングローブの保護・保全・伐採と炭焼きとしての産業をつなぎ、マングローブという資源を循環させるものであることがわかりました。
この木炭工場の窯は、イギリスの伝統的な手法を模倣した巨大なもので数多く設置されていました。また、マレーシアでは最も高品質の木炭が生産されており、備長炭も生産されている?と伺いしました。
その後、タイピン市内の美しいイスラム教寺院を見学しました。8月5日(水) 8:30 ホテル出発 クアラルンプール大学打合せ マラ公団専門学校視察
マラ公団訪問 23:45 クアラルンプール発
クアラルンプール大学では、ワークショップのプログラムを検討し、「マレーシアの経済発展と自然破壊」についての講義に加え、現地大学生の支援により、課題研究のまとめとしてのプレゼンテーション作成をともに行っていくことにしました。
午後には、マラ公団(マレー人の教育や生活を高めていくための国策による支援団体)の設立した専門学校Mara~Japan Industrial Instituteを視察しました。この学校の学生たちは、日本語を学び、将来日本での研修や留学を目標としているとのことでした。
夕刻には、マラ公団の本部に伺い、幸運にもマラ公団トップのイブラヒム理事長を訪問することができました。イブラヒム理事長とは、今年1月に日本でお会いし、6か月ぶりの再開です。 -
2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座⑩・⑪
2015年8月3日(月) | SGHトピックス
8月1日(土)午前、第10・11回目となる2年SG重点分野講座を行いました。
大阪教育大学の乾陽子先生による課題研究の講座です。今回は課題研究におけるデータの利用について演習を行いました。
正確なデータを使用することが大事であり、公式のデータまたはそれに準ずるデータを使うこと、できるだけ最新のデータを使うことなどを、例をあげて解説していただきました。
課題研究の内容をデータで裏づけること、データと課題との関連性をしっかりもたせることなどについて学習しました。
実際にマレーシア政府の統計局からのデータを取り出し、課題研究テーマ「マレーシア 経済発展と自然破壊」と関連づける内容で演習を行いました。
課題研究の内容を深めるにあたり、正確なデータがいかに重要であるかを学ぶことができました。
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2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座⑨
2015年7月30日(木) | SGHトピックス
7月28日(火)能勢さとやま創造館代表 小谷義隆さんを講師としてお迎えし、2年SG重点分野講座第9回を実施しました。「能勢の菊炭と世界の木炭生産」と題して、講演とワークショップが展開されました。小谷さんは、能勢町の伝統である菊炭を焼く炭焼師であり、小谷さんの菊炭は茶道で重宝されています。「炭の作法」として、茶道文化の中核をなしており、映画「利休にたずねよ」の中でも、実際に使われました。
講演では、炭と日本文化についての関係や海外の木炭生産についてお話いただきました。また、実際に七輪で炭を起こし、菊炭の音や香りを身近で体験しました。最近は東南アジアのマングローブ材から作られた木炭が日本に多く輸入されていますが、それらの炭の質は菊炭とはかなり違うということを学びました。
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SGHの取組を能勢高校を応援する会総会で発表しました。
2015年7月21日(火) | SGHトピックス
7月19日(日) 田中龍一豊能町長をはじめとする多くの来賓と、能勢高校や能勢町の教育の魅力化を切望する総勢150名の参加のもと、「能勢高校を応援する会“町ぐるみ応援団”」第6回総会を能勢町淨るりシアターで開催しました。
まず、西田彦次会長のあいさつに始まり、山口禎(ただし)能勢町長、上島一彦府議会議員、原田亮府議会議員より、お祝いの言葉と本会への熱いエールを送っていただきました。
本校は、今年度から5年間、文部科学省より「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に研究指定を受けることになりました。
この始まったばかりの取組について、2年次生で重点分野講座を選択している生徒10名が英語によるプレゼンテーションを行いました。
かなりの緊張のせいか、言葉に詰まる場面もありましたが、堂々とした発表となりました。引き続き、真鍋政明校長がSGHの取組について補足を行いました。
さらに、岐阜県立可児高等学校教諭の浦崎太郎先生から「魅力ある高校を魅力ある地域から~今こそ共助再生を~」をテーマに1時間余りの講演をしていただきました。
浦崎先生は、中学校、博物館などの勤務を経て、社会教育や学校と地域との連携などについての数多くの実践を積まれ、可児高校では1年生全員を地域の課題解決に向けての取組に参画するなど、大胆な「地域課題解決型キャリア教育」を実践されています。
また、文部科学省中央教育審議会「学校地域協働部会」の専門員として、国レベルにおいても提言を行うなど、幅広く活躍されておられます。
今回の講演では、「いま 可児で何が起こっているのか?」「なぜ 地域に対する視点を持てたのか?」「なぜ 地域は高校に必要なのか?」「なぜ 地元や学校を動かせたのか?」「高校と地域の協働・・何が必要なのか?」に焦点を当て、今後、能勢町と能勢高校とが今後めざすべき方向性や具体的な取組につながる示唆を与えていただきました。
総会最後には、浦崎先生の講演を受けた形で、加堂裕規顧問から、「能勢の教育を魅力化する100人会議」の提案がありました。能勢の教育魅力化に向けて、町内の様々な団体に加え、外部のNPO等の支援者や協力者を巻き込んだ形で、進めていく方向性が示されました。 -
2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座⑧
2015年7月20日(月) | SGHトピックス
7月18日(土)オイスカ関西研修センター所長 清水利春氏を講師としてお迎えし、2年SG重点分野講座第8回を実施しました。「国際NGOオイスカの活動~オイスカの活動について一緒に考えよう~」と題して、講演とワークショップが展開されました。
オイスカの成り立ちと、清水さん自身のマニラでの活動の様子をお話いただきました。古くから展開されているオイスカの海外での支援活動が、後のJICAの青年海外協力隊員の制度の見本となっていることを知りました。また現在,関西研修センターが行っているフィリピンアブラ州での植林活動やドライマンゴー製造が自然環境保護やフェアトレードにつながり、大きな支援活動になっていることを学びました。
後半は、「フィリピンの貧民街での農業普及計画」というワークショップを行いました。グループごとで農業普及のプランを立て発表しました。清水さんから実際の場面で起こりうる問題などを解説していただき、各グループは一層議論を深めることができました。 -
1年スーパーグローバル(SG)基礎知識講座④
2015年7月18日(土) | SGHトピックス
7月16日(木)大阪大学言語文化研究科准教授の今岡良子先生をお迎えし、1年SG基礎知識講座第4回を実施しました。「モンゴルの今を生きる」と題してのご講演で、モンゴルの歴史、伝統、自然、文化などについてご紹介いただきました。
季節によって移動しながら牧畜をし、移動式住居「ゲル」に住む遊牧民の暮らしについて、詳しくお話していただきました。また、遊牧民の生活とは対照的に都市部では貧富の差が激しく、「マンホールチルドレン」が存在する社会問題のお話もありました。
素晴らしい文化と自然、心豊かな生活がある一方、貧困に苦しむ厳しい生活があるモンゴルの複雑な状況を学ぶことができました。
今岡先生は、モンゴルで貧困に苦しむ子どもたちやシングルマザーの保護施設「ジェンダーセンター」を支援しておられます。本校では、1年生が文化祭でチャリティーを行い、その支援金が「ジェンダーセンター」の活動に役立てられています。
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2年スーパーグローバル(SG)基礎知識講座④
2015年7月17日(金) | SGHトピックス
7月15日(水)生物教室にて、2年SG基礎知識講座第4回を行いました。認定NPO法人D×P共同代表の今井紀明(いまい のりあき)さんを迎え、「国際貢献と日本社会の関わり」と題してご講演をいただきました。
今井さんはかつてイラクでの経験から数年間の「ひきこもり」になった体験を持ち、この体験から「若者が自律する機会を創造し、社会的弱者をうみだすことを予防する」をミッションとし、現代社会の抱える様々な問題(自殺、ニート、フリーター、ひきこもりなど)の解決をめざして活動を続けています。
今井さんは海外でも活動も行っていて、いくつかの事例を紹介されました。例えば、ザンビアでの学校支援活動では、新しい学校の建設ではなく既設の学校の増築を支援しておられます。新しい学校を作っても、資金不足から運営が行き詰まり続かないことが多いからだそうです。このような活動から、より多くの子供たちが学べる機会を増やすことを行っておられます。
最後の「海外を見てから日本のことを考えてみよう」というメッセージは、能勢高校のSGHがめざす「グローカル」に通じるものがありました。