SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)基礎知識講座5

9月20日(水)大阪教育大学の乾 陽子先生をお迎えし、第5回SG基礎知識講座を行いました。「マレーシアの熱帯雨林の生態系」と題しての講演でした。
東南アジアの熱帯雨林は、世界的に見ても森林の歴史が古く生物多様性に富み、生物資源の宝庫であること、ボルネオ島では乾期がなく一年中高温多湿であり、世界の熱帯雨林の中でも特に背の高い森を形成しているということを学びました。
私たちがパームオイルや木材の利用のために、森林を伐採し、プランテーションとし利用したことにより生態系が破壊されています。熱帯雨林が減少し、生物の絶滅は進んでいます。現在のマレーシアでは保護区域として指定されている国立公園以外では原生林は残っておらず、すでに取り返しのつかない段階まで来ていることを知り衝撃を受けました。
講義の途中で、11月にSGH海外実態調査や来年1月に修学旅行でマレーシアを訪問する折に、現地の人たちにインタビューを行う時のポイントなどを中心に様々な質問が出ました。人類の貴重な財産である熱帯雨林が失われていく大変な状況の中で、私たちに何ができるのかを考える機会となりました。
また、この日は、文部科学省の学校訪問でSGH講座の授業見学が行われました。一方的な講義ではなく様々な質問が出て、外部講師とやりとりを展開する様子を見ていただく機会となりました。