SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座『シャプラニール全国キャラバン2017』

6月17日(土)『シャプラニール全国キャラバン2017』がフェアトレードショップ&カフェ エスペーロ能勢にて開催され、本校2年次生SGS受講生徒10名が参加しました。一般の方も含め30人ほど参加者がありました。講演者は、NPOシャプラニールのバングラデシュ ダッカ事務所プログラム・オフィサーのマフザ・パルビンさんで、講演テーマは「羽ばたけ!家事使用人の少女たち」です。マフザさんは、シャプラニール ダッカ事務所で、家事使用人として働く少女の児童労働削減運動に従事されており、本年度、日本各地で講演されています。
講演では、世界最貧国の1つであるバングラデシュの様子のお話しから始まり、厳しい貧困の状況や児童労働の実態についての詳しい説明がありました。バングラデシュには、学校に行くこともできず、親元を離れて家事使用人として働く少女が約33万人いるとされています。シャプラニールは、ダッカ市内に3つの「センター」を開設し、家事使用人の少女たちに、基礎教育、情操教育、保健衛生教育などを受ける仕組みを作っています。働く少女たちへの支援の他、保護者や雇い主への働きかけ、また地域社会や政府、行政への働きかけを行うなど、バングラデシュの社会を変えるための啓発活動を進めています。
講演のあと、生徒から次々と質問や感想が出ました。パルビンさんは、本校生徒の関心が高かったことに対し、喜びと感謝の言葉を述べられました。
このように、物心両面での支援ではなく、社会構造そのものを変えるNGOの児童労働撲滅の取組みを学び、貧困、児童労働から、支援の方法、NPOの活動など、国際貢献について考える良い機会となりました。