2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座35
11月2日(水) 1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第35回2年SG重点分野講座を行いました。
元国連(ユニセフ)職員で関西学院大学教授の久木田 純さんをお招きし、『ユニセフの地球規模問題解決法』についてお話をいただきました。子どものための国際機関であるユニセフがどうやって地球規模の問題を解決しているのかを学習し、自分たちの生活、人生を通して問題を変えていく力になるのかをワークショップを通して学びました。
前半では、ユニセフが世界中で行ってきた様々な取り組み、乳幼児の死亡率減少、マラリア撲滅、赤ちゃんの脳や身体の発育不良改善の方策などについて学びました。また、治安が著しく悪化した東ティモールにおいて、俳優のジャッキー・チェン氏が、武術とは自身を鍛錬し互いに尊重し合い人と人を協力させるものだと訴えたことで、治安が回復したというエピソードも披露していただきました。
後半では、久木田さんご自身の自給自足・地産地消を実践する環境に配慮したライフスタイルを紹介していただき、続いてのグループワークでは、100年後の地球で環境破壊・地球温暖化・核のリスクをどうすれば止められるかを考えました。ゴミの3R活動、省エネ、EV自動車やソーラーパネルの普及など現実的で実行可能な提案が多く出ました。久木田さんは、「このまま温暖化が進むと緑がなくなり、スコールや干ばつ、新たな病気など様々な問題が発生し、やがて紛争に発展するだろう。そうならない為に、自分たちができることを実行することが大切だ」と話されました。緑豊かな能勢の自然環境を守るために、一人ひとりが問題意識を持って行動することの重要性を改めて考える機会となりました。