2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座⑦
7月14日(火)NPO法人共存の森ネットワーク事務局長の吉野奈保子氏をお迎えし、2年SG重点分野講座第7回を行いました。吉野さんは、農山村地域の現状を記録する中で、記録するだけで終わりたくないという思いを抱くようになり、高校生が農山村に住む高齢者に対して聞き書きを行う「聞き書き甲子園」を立ち上げました。その参加者が後に、「人と人 人と自然 世代と世代をつなぐ」をコンセプトとする「共存の森ネットワーク」を立ち上げました。現在、「聞き書き甲子園」は第10回を迎え、農林水産省、文部科学省、国土緑化推進機構などと共に同NPO法人が主催しています。
これらの活動をもとに、「地球と持続の新しい価値観を求めて」と題して講演とワークショップが展開されました。事例として、豊かな自然と共生してきた岡山県真庭市の日本初となる試み「バイオマスタウン構想」をご紹介いただきました。処分に困っていた製材業で出る木屑を利用し、バイオマス発電や温水供給を行うなど、エネルギーの地域内循環についてご説明いただききました。その後のグループワークでは、「自給」「自足」「自立」「自律」についてグループで例をあげ、それぞれの意味を考え、発表しました。テーマにもとづく地域内のエネルギー循環の創造から、地域でお互いを大事にするあたたかい人間関係が生まれる様子を知ることができました。
地域内でのエネルギー循環が地域の人と人を繋ぎ、地域が活性化するということを学ぶことができ、有意義な講演・ワークショップとなりました。