校長室だより
島根県立飯南高校、飯南町からの学校訪問
2013年12月11日(水) | 校長室だより
平成25年12月10日(火) 島根県立飯南高等学校長とその連携中学校長2名と飯南町教育委員会指導主事の計4名の先生方が本校を訪問されました。
訪問の目的は、能勢町が取り組んでいる小中高12年間の教科シラバスなど、小中高一貫した連携についての情報収集を図るためと伺いました。
飯南高校は、島根県の山間に位置し、過疎化が進む飯南町にありながらも、飯南町立赤木中学校と頓原中学校との連携型中高一貫教育を充実させ、大学進学などの進路面やクラブ活動などにおいて輝かしい実績をあげられています。
3年前に、本校の教員が訪問させていただいたことのある高校でもあります。
さて、今回の訪問を機に飯南高校から貴重な情報を得ることができました。
まず、飯南高校には、連携中学生の8割以上が入学しています。(ちなみに本校は4割前後)
そして飯南町では、飯南高校を産業振興、若者定住など将来の地域を創る人材を育成する場として認識し、飯南高校への勉強、部活動、地域活動での支援は、地域の人々に勇気や活力を与えてくれるものとして、飯南町の財産として位置付けています。
そのため、飯南町では、飯南高校を支援するため「飯南高校支援プロジェクト」も立ち上がっています。
これは、隠岐島前高校の取組をモデルにしており、町営塾の設置による生徒の学力向上、町の指導主事や町負担職員の高校での配置などをはじめとする高校の魅力化、寮の完備と寮費の補助による町外生徒の受け入れ、飯南高校に通う生徒に対する通学バス代の補助やスクールバス、奨学金の導入などなど。
これらの支援を合計すると、年間約4000万円にもなるとのことです。
本校も能勢町の財産であることは疑う余地のない事実であると思っています。
「飯南高校支援プロジェクト」のように、能勢町でも地域と高校とが双方向の良い関係を早急に構築できるよう、町長をはじめ議員の方々や住民の方々からの理解と賛同を得ていくことが校長の務めであると考えています。