SGH海外実態調査 事前視察・打合せ
2年次生12名は、SGH重点分野講座課題研究として「マレーシアの経済発展と自然破壊」について学習を進めており、11月1日(日)から11月8日(日)にかけて、マレーシアでの海外実態調査、クアラルンプール大学でのワークショップに臨みます。
そのため、私と担当の富樫先生とが、8月2日(日)から8月6日(木)にかけて、現地に出向き、視察および事前打ち合わせを行ってきました。その概要についてお伝えします。
8月2日(日) 11:00 関空発 18:00 クアラルンプール着 ホテル「アルファ ジェネシス」泊
このホテルは、クアラルンプールの最もにぎやかな地域にあります。夕食は、ホテル近くの屋台街で食べました。
8月3日(月) 8:30 ホテル出発 午後 タイピン着 交流高校訪問 ホテル「フレミントン」泊
このホテルの前は、人工的な湖による広大な公園があります。まるで中国の古都に来た感じです。多くの人々が散策やジョギングを楽しんでいました。
交流を予定している高校MRSM Taipingは、マラ公団設立の高校で、マレーシアでもトップクラスの生徒が集まる全寮制の高校です。高校生たちとマングローブの植林活動をともに行い、高校のキャンパスで交流会を開催します。
8月4日(火) 8:30 ホテル出発 ペラ州マングローブ保護林・木炭工場視察
イスラム寺院見学 クアラルンプール着 ホテル「イスタナ」泊
ペラ州のこの一帯は、マレーシアで最大のマングローブの繁殖地です。このマングローブ保護林では、環境教育のプログラムとしてマングローブの植林活動が提供されています。
下の写真のように苗を植えた目印に傍に棒を挿していきます。
また、ここで栽培・植林されているマングローブは、木炭製造(炭焼き)に適した品種で、潮が干潮時に伐採した樹木をボートを利用し隣接する木炭工場Kuala Sepetang Charcoalに運びます。
つまり、日本の里山と似通っており、マングローブの保護・保全・伐採と炭焼きとしての産業をつなぎ、マングローブという資源を循環させるものであることがわかりました。
この木炭工場の窯は、イギリスの伝統的な手法を模倣した巨大なもので数多く設置されていました。また、マレーシアでは最も高品質の木炭が生産されており、備長炭も生産されている?と伺いしました。
その後、タイピン市内の美しいイスラム教寺院を見学しました。
8月5日(水) 8:30 ホテル出発 クアラルンプール大学打合せ マラ公団専門学校視察
マラ公団訪問 23:45 クアラルンプール発
クアラルンプール大学では、ワークショップのプログラムを検討し、「マレーシアの経済発展と自然破壊」についての講義に加え、現地大学生の支援により、課題研究のまとめとしてのプレゼンテーション作成をともに行っていくことにしました。
午後には、マラ公団(マレー人の教育や生活を高めていくための国策による支援団体)の設立した専門学校Mara~Japan Industrial Instituteを視察しました。この学校の学生たちは、日本語を学び、将来日本での研修や留学を目標としているとのことでした。
夕刻には、マラ公団の本部に伺い、幸運にもマラ公団トップのイブラヒム理事長を訪問することができました。イブラヒム理事長とは、今年1月に日本でお会いし、6か月ぶりの再開です。