SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座21

10月10日(火)1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第21回2年SG重点分野講座を行いました。今回も大阪教育大学 准教授の乾陽子先生をお迎えし、課題研究をご指導いただきました。
乾先生の前回の授業で出されていた「マレーシア海外実態調査での質問・インタビュー内容をまとめる」宿題を整理し、質問内容を洗練させる作業を行いました。質問のポイントは、具体性を持たせること、そしてどんな答えが返ってくるのかを想定してさらに踏み込んだ次の質問まで考えることであると学習しました。「エビ養殖場とパーム油小農」・「プトラマレーシア大学とスウィンバーン大学」・「パーム油プランテーションと工場」の3つのグループに分かれ、それぞれの場所で聞く質問を改善していきました。
後半は、来月実施の東北国内実態調査の事前学習と質問・インタビューの準備作業を行いました。乾先生ご自身が震災10か月後に現地で実施した調査についてお話されました。その中で「震災から6年半が経った今でも人々の生活の復興がなかなか進まない中で、魚介類は約一年で生物群集が元に戻ったことは生物の回復力の強さを物語っている」との内容があり、自然の回復力の強さを学びました。日本は島国であるので、災害が海洋生態系へ与える影響は非常に大きいことを学びました。震災復興や経済発展を考える際に、人間の時間軸ではなく、自然界の大きなスケールで課題に取組むべきではないかと問題提議されました。この事前学習を踏まえ、陸前高田市長や大槌町長への質問・インタビューの準備を行いました。
間もなく始まる国内外の実態調査が有効なものになるよう準備を進めていく良い機会となりました。