2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座33
10月12日(水)1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第33回2年SG重点分野講座を行いました。今回は『持続可能なビジネスの作り方』~グローバルな視点でローカルを突き詰める~をテーマに、株式会社マザーハウス 大阪店店長 濱口香織さんを講師にお迎えして講演および、ワークショップを行いました。濱口さんは大学を卒業後、JICA青年海外協力隊としてネパールに赴任、その後JICAネパール事務所に勤務されました。2012年より、発展途上国におけるアパレル製品及び雑貨の企画・生産・品質指導、同商品の先進国における販売を手掛ける株式会社 マザーハウスにて勤務されています。
1限目、能勢とモンゴルのシャーマルに関して、現在みんなで取り組んでいることを再確認し、地域活性化・雇用創出・貧困対策・所得向上に向けて目玉となる産業がいかに重要であるかを学びました。そして、産業は興すだけではなく継続してはじめて成果が見えることを知りました。持続可能なビジネスとは、調達・開発⇒生産・加工⇒流通⇒販売⇒利益確保⇒投資・収入がバランスよく循環することで初めて成り立つとのことでした。そこで、マザーハウスがアジア最貧国と言われるネパールで立ち上げた事業を例に取り、手つむぎのロウシルクのストールができるまでのプロセスや成功の秘訣を説明してくださいました。このことから固定イメージからの転換や、環境に合った生産システムの構築、地域のブランド化がいかに大切であるかを学習しました。
2限目は、留学生3名も参加し4つのグループに分かれて、能勢とシャーマルのブランド化に挑戦するワークショップを行いました。各グループは能勢チームとシャーマルチームに分かれ、価格を下げることではなくて、それぞれの地域の強みを見出し、どのように付加価値をつけてアピールするかを話し合い、発表しました。各グループは、商品に新たな価値を見出す難しさを感じながらも、モンゴルに行ったことで初めて気がつく能勢の良さを発見しました。グローバルな視点からのビジネスプランの考え方を、課題研究に活かしていくことが重要となります。