SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)基礎知識講座⑦

11月16日(水)第7回SG基礎知識講座を行いました。箕面市国際交流協会から荻野克彦さんをお迎えし、「アメリカの人種問題と人権について」というタイトルで講演していただきました。ご自身が6年間アメリカでお仕事をされていた経験から、「黒人差別」「米国の強さ」について語っていただきました。
日本とアメリカとの関係の中で特に印象深いお話がありました。米国が作成した第二次世界大戦での降伏文書の内容について、日本の海軍大将が即座に反発しその内容を取り消させたことでした。戦争に負けても言うべきことをきちんと言った日本人、論理的な異議申し立てに納得しそれを受け入れ文書を書き直したアメリカ人、ともに筋の通った素晴らしい感覚、考えの持ち主であった、とお話されました。
また、現在のアメリカについては次のような内容でした。「理屈を通し自由と平等を重んじるアメリカだが、黒人差別は学校・バス・レストランなどにおいて今なお根強く残っており、理屈を重視する精神とは別の次元で解決のままならない影の部分がある。それでいて、世界における寄付金の額、GDP、ノーベル賞受賞者の数が示すように、いまなお世界のリーダーとして健在である。一部の優秀な人材が国をひっぱっている、能力のある者にチャンスを与える教育がある、人と違うということを大事にする文化がある、世界から高度な人材が集まる環境が整っている、人種などで差別されず平等に機会が与えられる、そういうアメリカがある」と、大変興味深いお話しでした。
最後に、コミュニケーション力として必要なことは、『言語の習得+理屈で説得する論理的思考力+相手を寛容に受け入れる異文化理解+ハート+自分を持つこと』であるとお話しされました。それらを踏まえた上で、2の事例を読んで各班が意見をまとめて発表するワークショップを行いました。お互いの関係が悪くならないように努めながら、自身の意見を出すことの大切さについて考えることができました。
人権、国際理解、自己理解、他者理解など、グローバルな感覚を磨く大変貴重な講演、ワークショップの時間となりました。

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