2年スーパーグローバル(SG)基礎知識講座⑤
10月5日(水)第5回SG基礎知識講座を行いました。大阪教育大学の乾 陽子先生をお迎えし、「マレーシアの熱帯雨林の生態系」と題して講演していただきました。
東南アジアの熱帯雨林は、世界的に見ても森林の歴史が古く生物多様性に富むこと、ボルネオ島では乾期がなく一年中高温多湿であること、世界の熱帯雨林の中でも特に背の高い森を形成しているということを学びました。
人間がプランテーションとして熱帯雨林を利用したことにより生態系が破壊され、現在のマレーシアでは保護区域として指定されている国立公園以外では原生林は残っていないことを学びました。地球温暖化防止条約や保護区の設置といった対策をはるかに凌ぐ勢いで生物の絶滅は進んでいます。生物多様性という観点から見ても、すでに取り返しのつかない段階まで来ていることを知り衝撃を受けました。来年1月に修学旅行で訪れる熱帯雨林について、このような壊滅的な状況の中で、私たちに何ができるのかを考える良い機会となりました。