SGHトピックス

SGHモンゴル海外実態調査

1日目

8月6日(土) SGHのメンバーは関西国際空港へ7時15分に到着し、セキュリティチェックを受け、8時30分に中国国際航空の飛行機に搭乗しました。初の海外ツアーに緊張の面持ちです。12時に北京空港へ到着し、待機している4時間を使って英語プレゼンテーションの練習を行いました。その後のフライトで、チンギスハーン空港に午後7時半に到着し、ウランバートル中心部のフラワーホテルに到着したのは午後10時でした。到着した時間の外はまだ明るかったです。2日目は、セレンゲ県シャーマルへ向かう予定です。

2日目

2日目から本格的にモンゴル実態調査が始まります。朝食後、私たちは元気にモンゴル北部セレンゲ県シャーマルに向かって出発しました。メンバーは、大阪大学の今岡先生、モンゴル専攻の大学生、今岡先生の補佐役のモンゴル人2名です。また、モンゴル滞在中の箕面市民ボランティアの方も同行してくださいました。ウランバートルの渋滞を抜けると、所々にゲルが点在する大草原が見えてきました。昼食は、草原の中でパンとソーセージを食べるピクニック風になりました。昼食の時に、養蜂家のご夫婦が養蜂場の案内で迎えに来てくださいました。宿泊予定のゲルキャンプは、この養蜂家がオーナーです。養蜂家の先導で草原の中の道なき道を進み、1時間後に養蜂場に到着しました。回りはソバ畑と吾亦紅が見渡す限り広がっており、素晴らしい蜜源でした。ここで、内検などを見せていただき、養蜂調査を行いました。調査の後は来た道を1時間戻り、国道に出ました。また、ひたすら北上を続け、午後7時50分ホンゴルモリトツーリストゲルキャンプに到着しました。生徒は、男子3人、女子4人×2のグループに分かれてそれぞれゲルに宿泊しました。夕食後すぐに食堂にてプレゼンテーションの練習を始めました。辺りが暗くなり始め、食堂の少し暗い裸電球の下での練習となりましたが、各グループは熱心に取り組みました。

3日目

起床後は、ゲルの外にあるタンクから出る簡易水道の水で、顔洗や歯磨きをしました。心配していた昨晩からの雨もあがりました。朝食後、ドローンを飛ばし、ゲルキャンプの風景を撮影しました。その後、昨日の養蜂家でゲルキャンプのオーナーの方、今岡先生のサポートのモンゴル人の方々、箕面市ボランティアの方を前にして、3グループ全員がプレゼンテーションを行いました。海外初のプレゼンテーションで緊張しましたが、何とかこなすことができました。養蜂家からは、モンゴルと日本の養蜂の違いがよくわかるプレゼンテーションでしたとの感想を頂きました。次は、ホンゴルモルトゲルキャンプ出発し、ロシアとの国境を見学しに移動しました。撮影禁止区域があり、国境見学後に国境警備隊から写真の検閲を受けました。カメラを取り上げられるかと緊張しました。基準はよく分かりませんが、数枚の写真の消去で事なきを得ました。警備の兵士も案外ソフトな対応でした。おかげでロシアの雄大な平原と山並みを見ることができました。国境見学後は、モンゴルの昼食弁当を食べながら、養蜂家の集まるシャーマルの田舎村のコンビニに向かいました。国道をはずれ草原に入り水たまりを避け、でこぼこ道を揺られながらバスは走り、そしてシャーマルの集落中心地に到着しました。養蜂器具も販売しているコンビニ(雑貨店)を訪問し、店を訪れる養蜂家にアンケートを実施。各班で聞き取り調査を行いました。調査後にシャーマルの集落を出発し、モンゴル第2の都市ダルハンに向かいました。途中、草原で休憩した場所の近くに1軒のゲルがあり、家に招待されました。ゲルの中に入れていただき家族の方と交流。本物の生活しているゲルを見学する良い機会となりました。またダルハンに向けての移動を再開します。ダルハン訪問の目的は、市場の露店での量り売りのハチミツの調査でしたが、残念ながら露店は休店でした。そのため、すぐにダルハンを出発し、次のゲルキャンプに向かいました。モンゴリンノーツトヴェチョーツーリストキャンプに到着後は、荷物を各自のゲルに入れ、本館で夕食を取りました。夕食後は、食堂でプレゼンテーションの練習をしました。練習中にロバが自分で荷台を引いてゲルキャンプ頂上の本館まで上がってきました。

4日目

4日目は、ドローンを飛ばし、ゲルキャンプ全景を空撮することから始まりました。次に小雨の中を乗馬体験です。モンゴル馬にまたがり草原を散歩。多くのモンゴル人は子どもの頃から乗っているそうです。一通り体験を終え、本館食堂にてプレゼンテーションの練習を開始しました。練習後、たまたま食事に訪れたMongolian State University Of Life Sciencesの養蜂を専門とする大学教授に向けてプレゼンテーションを行いました。海外2回目のプレゼンテーションです。専門家相手のプレゼンテーションで、とても緊張しました。昼食後、ゲルキャンプを出発し、ひたすら大草原の中を走り抜け、ウランバートルに向かいました。初日宿泊のフラワーホテルに戻り、荷物を下ろして近所のスーパーマーケットに行き、ジュースやお菓子などの買い物を体験しました。夕食後に、1班ずつプレゼンテーションの練習をしました。いよいよ、明日はモンゴル国立大学でのプレゼンテーションです。今までの成果を試す課題研究プレゼンテーションとなります。

5日目

朝食後にホテルを出発し、モンゴル市中心部に位置するモンゴル国立大学へ向かいました。到着すると、大学の先生、職員、大学生の出迎えを受けました。大学の会議室で課題研究発表の準備を行いました。各班の指導は、モンゴル語文学部のEnkhsuvd先生、同学部職員のJargalmaa先生、同学部4年生のAdiyadolgorさんが行ってくださいました。ここまでの調査を踏まえた課題研究とプレゼンテーションについて、3班それぞれ個々に指導していただきました。モンゴルで初めてパソコンを使って、プレゼンテーションの練習を行いました。プレゼンテーション練習終了後は、軽食を食べつつ歓談する昼食となりました。昼食後は、いよいよ各班によるプレゼンテーション発表本番です。午前中指導いただいた3人の方々に加え、午後からは聴衆が増えました。今回の発表は、パソコンを使った初の公式英語プレゼンテーションとなりました。3班のプレゼンテーション終了後、聞いていただいた皆さんから「初めて聞いた内容ばかりでしたが、大変わかりやすい発表でした。」「蜂の種類によってハチミツの味が違うのですか」「日本と比較して、モンゴルの養蜂の改良点は何ですか」「蜂の知識がない人たちへのプレゼンテーションとなるので、蜂の基礎知識を盛り込むとよいと思います」「これからもたくさん発表の機会を得て、プレゼンテーションの練習をたくさん積んでください」など、貴重なご意見、ご質問をいただきました。プレゼンテーション終了、お世話になった大学を出発し、ウランバートル西側のゲル地区にある第3ホロー地域へ向かいました。第3ホロー地域は、でこぼこ道や狭い通路が多く、未整備な地域です。第3ホローではNGOジェンダーセンターが地域おこしセンターを運営し、子どもたちの地域活性化のために様々な活動を支援しています。SGHチームは、センターが主催する夏休みプログラムの中で交流を行いました。25人の小学生と数十人の地域住民、センター職員の方を前に、能勢を紹介する英語プレゼンテーションをパソコンで行い、その後は2グループにわかれて、それぞれ能勢とシャーマルの比較、能勢とシャーマルの養蜂の違いを紙芝居で英語プレゼンテーションしました。プレゼンテーションを聞いて、「大人になったら養蜂家になりたい」という小学生がいました。最後に、昨年の文化祭で集めた募金を、第3ホロー地域での図書購入用に手渡しました。交流後は、みなさんの見送りで第3ホローを後にし、フラワーホテル近くで夕食と買い物を済ませました。フラワーホテルに戻り、プレゼンテーション練習を行い、就寝です。明日のJICAでの最終プレゼンテーションに向けて準備は満タンです。

6日目

朝食後、市内見学に向かいました。モンゴル科学技術大学での活動がキャンセルになったためです。ザイサンの丘に登り、市内の賑わいからゲル地区、山腹の住居までウランバートルの全景を見ることができました。昨日のモンゴル国立大学でのプレゼンテーションに参加していただいた養蜂家のテルメンさんの経営するベーカリーを訪問し、自営の店でハチミツを販売している様子の実地見学に行きました。シャーマルでの養蜂をウランバートルの店頭販売につなげている姿を見ることができました。町の中心部のキルトショップに行き、その後は昼食を食べ、JICAモンゴルに向かいました。職員の荒井さんからモンゴルの歴史、JICAの活動、シャーマルでの養蜂支援活動をレクチャーしていただきました。その後、一班のみプレゼンテーションを行い、荒井さんから講評をいただきました。活発な質疑応答があり、短い時間でしたが今後の課題研究に十分生かせる内容となりました。JICAを出発し、ウランバートル東部に位置する第92学校へ移動しました。到着後、フリーザチルドレンジャパン(FTCJ)で活動していたアーギーさんの案内で、第92学校のFTCJが創設した図書館へ向かいました。出発前に日本で集めた本を学校の図書館へ贈呈しました。その後は、市内中心部で活動を行いました。モンゴル最後の楽しい夕食の後、ホテル到着し明日の帰国に向けて身支度をしました。