校長室だより
PTA人権啓発研修に参加
2015年12月7日(月) | 校長室だより
平成27年12月4日(金) ホテルアウィーナ大阪で開催された、大阪府立高等学校PTA協議会主催の人権啓発研修に、本校PTA会長、書記、会計の3名の役員の方々とともに参加しました。
まず、なにわ生野病院心療内科部長の生野照子先生から「ダイエットの弊害と摂食障害」についての講演を聴きました。
生野先生は、大阪府教育委員長を務められた方で、教育に対する見識も高く、子どもたちのダイエットへの間違った認識や危険性などについてわかりやすく話していただきました。
続いて、大阪府商工労働部雇用推進室長の乾俊人氏から「職業観の醸成とその先にある職業訓練について~現在の職業状況を踏まえて~」をテーマとした講演を聴きました。
乾氏によりますと、この23年間で、大学卒業者数は13万.7人増加しているにもかかわらず、就職者数は2.4万人しか増加していないほぼ横ばいということでした。
その結果、全国で10.5万人が安定した職に就かずに卒業し、うち6.8万人は非正規の職にも就いていないということで、大阪では、今年3月に府内の大学を卒業した若者の5人に1人が就職も進学もしていないということです。
また、大阪を例にあげると、従業員1000人以上のいわゆる大企業が388社(全体の0.1%)しかないことから、保護者は、自分の子どもの大企業への就職は極めて難しいことを認識しておくとともに、逆に規模が小さくとも専門性の高い優秀な企業あるいはやりがいの見いだせる企業も多くあることなどを知った上で、子どもの就職活動を支援していく大切さについて述べられていました。
最後に、大阪府では、ものづくりに係る専門技能を身につけるために、高等職業技術専門校を設置しており、卒業生の95%が就職できていることを教えていただきました。