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育児圏と蜜圏の分離

2020年6月5日(金) | 新着情報, 農場このごろ

大阪府にありながらも、大阪の最北部に位置していることから少し春の遅い能勢分校農場では、春の花々に加え、専攻生の実習で播種をしたゲンゲやナバナによって、ミツバチの健勢(けんせい:強い群れになること)を行っています。
5月上旬、立派に健勢の出来たミツバチの群れは、働きバチの数も多くなり巣箱の中では少しの隙間にもムダ巣を作るようになりました。

ミツバチが一杯の二段群

ミツバチが繋がってムダ巣作り

隙間に出来たムダ巣

単箱(1段目)と継箱(2段目)の中の巣枠に卵や幼虫、蛹が多く存在するようになったので、5月下旬頃からの開花が予想される『クリ』の集蜜を目指して、入念な手入れを行いました。
少ない日数で巣を出る蛹の巣枠を継箱に上げ、卵と幼虫が入っている巣枠とともに、女王バチを単箱に入れました。単箱と継箱との間に隔王板(かくおうばん:働きバチは通過できるが、女王バチは通過できない隙間がある板)を設置し、女王バチが継箱で産卵できないようにしました。そして継箱の蛹が羽化した後の巣房に、クリの蜜を貯めさせる段取りにしました。

ミツハチを挟まないよう慎重に隔王板を設置

絶妙な隙間のある隔王板

今回の作業も本来なら専攻生の実習で、丁寧に説明して理解を深めていくのですが、専攻生の姿も無い初夏の日差しの下、教職員もソーシャルディスタンスを保ちながら黙々と作業を進めていました。

清々しい快晴のもと、黙々と内検作業