SGHトピックス

GSマレーシア海外実態調査(2日目)

1月18日(土)2日目、朝起きた時にはあいにくの雨模様でしたが、出発する頃には止んでいました。午前中はホテルのあるクチン市内から車で40分ほどのところにある、Rayu Iban村を目指します。ここには昔マレーシア最大の首狩り族と言われたイバン族の子孫が暮らしています。イバン族は昔からボルネオ島の熱帯雨林で「ロングハウス」と呼ばれる集合住宅で生活してきました。ロングハウスでは、村人が文字通り「ひとつ屋根の下」に暮らしています。決して一人では生きていけない厳しい環境が、ロングハウスという共同コミュニティを生み出しました。

インシルさんは約500本のアブラヤシを所有する農家で、今は息子さんに畑は任せているそうです。一家総出で迎えてくれ、自分の農地のこと、生い立ちやこれまでの農作物のこと、アブラヤシにまつわる様々な話を1時間に渡って熱心に話してくれました。その後、別の農家さんもインシルさんのお宅に来てくれ、お話を伺うことが出来ました。イシルさんには大変お世話になりました。今回は2つの農家さんの話が聞け、日本で知っていた知識と現実との違いが知れ、アブラヤシを実際に作っている人の声が聞けたことは大変貴重な経験になりました。

午後からはオランウータンなどの希少動物を保護している「セメンゴ野生動物リハビリセンター」を訪れました。サラワク州で最も古い森林保護地区の一画にあります。蒸し暑いジャングルの中を歩きましたが、結局野生のオランウータンには会えませんでした。残念です。その後、ホテルへ戻りました。