SGHトピックス

3年SG・2年GS 重点講座6回目《大阪市立大学 祖田亮次教授》

6月19日(水)、3年SG・2年GS重点講座第6回を実施しました。今回は、『マレーシア 経済発展と自然破壊』の2回目の講義となります。前回に引き続き、8月の実態調査でも訪れるオイルパームプランテーションについてお話がありました。まず、環境、労働者、土地など、プランテーションが抱える問題を考えました。問題を解決するために、WWFが支援している(RSPO)『持続可能なパーム油のための円卓会議』という認証制度がありますが、企業がこの認証を取得するのには資金面などハードルが高く、マレーシアでは(MSPO)『マレーシア持続可能なパーム油』という独自の認証制度を作り、これが徐々に国内では広まりつつあります。また、パームオイルやヤシ殻を使ってのバイオマス発電が日本でも広まっていますが、熱帯雨林保護の観点から考えると、本当に環境にやさしい発電かについては疑問であるとのお話がありました。何事にもプラス、マイナスの面があり、様々な方向から考え慎重に判断しなければならないことを学びました。

また、マレーシア実態調査でプランテーションを訪れた際に、どんなことを見るべきか聞くべきかの具体的なアドバイスもいただき、次第に調査への実感が湧いてきました。実態調査及び課題研究に向けて貴重な学びとなりました。