3年SG・2年GS 重点講座5回目《掛川市副市長 久保田 崇さん》
6月5日(水)、3年SG・2年GS重点講座第5回を行いました。講師に静岡県掛川市副市長の久保田崇さんをお迎えし、「掛川市におけるシュタットベルケの取組み~再生可能エネルギーを考える~」についてお話いただきました。今回の講座は、9月に能勢町と高校生がドイツのブリロン市を訪問し、シュタットベルケ(自治体所有の公益企業)を視察して再生可能エネルギーや環境問題を考える実態調査に向けての、能勢町との連携公開講座の2回目です。高校生と町民の皆さんが一緒に能勢町の持続可能なまちづくりを考えていきます。今回は能勢町長をはじめ、町内・町外よりたくさんの参加がありました。能勢町在住のオランダ人の方の参加もありました。
久保田さんは出身地である静岡県掛川市で副市長になる前に、震災後の陸前高田市で副市長を務めました。掛川市は、ドイツのシュタットベルケを手本とした掛川版シュタットベルケの2021年からの始動をめざして、準備を進めています。掛川版シュタットベルケは、掛川市の30キロ圏内に位置する御前崎市に浜岡原子力発電所があることを踏まえ、福島原発事故の経験から、電力を民間の電力会社に頼るだけではなく自治体運営の新電力会社を作り、その収益を住民サービスに充てる仕組みです。新電力会社の再生可能エネルギー利用では電気代が上がる傾向にあるが、上がった電気代に見合った公共サービスを充実させることができれば利用者は増えるだろうと久保田さんは考えておられます。
実際にシュタットベルケに取り組む自治体のお話を聞くことができ、将来能勢町への導入を考える大きなヒントとなりました。
講義後は、久保田さんを囲んで9月にドイツへシュタットベルケ視察に行く能勢町役場、能勢分校のメンバーで話をすることができ、たくさんのアドバイスをいただきました。