SGHトピックス

3年SG・2年GS 重点講座3回目 《ドイツ在住バリスタ 中村靖彦さん》

5月22日(水)、3年SG・2年GS重点講座第3回を行いました。講師にドイツ在住バリスタ中村靖彦さんをお迎えし「バリスタから見た ドイツ人の環境問題への取組み」と題した講演です。今回の講座は、9月に能勢町と高校生がドイツのブリロン市を訪問しシュタットベルケ(自治体所有の公益企業)を視察して再生可能エネルギーや環境問題を考える実態調査に向けての能勢町との連携公開講座の1回目となっています。高校生と町民の皆さんが一緒に能勢町の持続可能なまちづくりを考えていきます。

ドイツでコーヒーのバリスタとして飲食店のコンサルティングをするなど幅広く活躍している中村さんに、ドイツ人の環境への意識の高さなど話して頂きました。ドイツ人は徹底的に無駄を減らすことを国民レベルで取り組んでいること、環境活動は特に、高校生から20~40代の若い世代に広がっており、食品のラッピングを一切省いた『無包装スーパー』なども流行っていることのお話がありました。

また、地域貢献に対する意識の高さもお話しにありました。安い民営電力会社があるにもかかわらずシュタットベルケから電力を購入することが広まっており、それはドイツ人の「地元愛」が根底にあります。仕事や通学で自分の生まれた場所を離れることが少なく「地元愛」が強いことで、民営会社より値段が高くても地元に貢献するものを選ぶそうです。明日から私たちができることとして、『レジ袋を断るなど必要のないものはもらわない。水・電気の無駄使いをやめる。買いすぎをやめるなど日頃の意識が重要である』と、具体的なアドバイスを受けました。ドイツの環境に対する姿勢やシュタットベルケがドイツに広がる理由を知ることができた有意義な講義となりました。

*次回の能勢町連携公開講座は…
『掛川市における日本版シュタットベルケの取組み』
日時:6月5日(水) 15:30~17:00
講師:久保田 崇 氏(静岡県掛川市副市長)
場所:能勢高校・能勢分校 本館2階 生物教室
申込みは不要です。お気軽にお越しください。