SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座10

6月12日(火)、1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第10回2年SG重点分野講座を行いました。今回はSave the Children Japan(SCJ)大阪事務所より伊藤愛さんをお迎えし、講演とワークショップを行いました。SCJはイギリスで約100年前にスタートし、現在約120ヶ国で子ども支援・救済活動を展開しています。今回は特に、モンゴルでの活動についてお話いただきました。モンゴルでは子どもの人口が総人口の3割を占めており、また、国民の3割が1日3ドル以下で生活する貧困層です。SCJは、遊牧民族の、幼稚園に通えない子ども達が自宅で学習できるよう、オリジナルの教材を届けたり、小学校で親から離れて寮生活をする子ども達のために放課後授業を行ったり心のケアをおこなったりしています。

次に、『遊牧民族が雪害(ゾド)に見舞われました。遊牧民の子どもが学校へ行けるよう、SCJの駐在員になって、プロジェクトを考えよう』というワークショップを行いました。「家畜を集めて牧場を作り、6次産業化する」、「補習授業を受けられる寺子屋を作る」などの意見が出ましたが、活動に必要な資金や人材の確保など多くの課題があり、ひとつのプロジェクトを実践する難しさを知ることができました。最後に、伊藤さんより、①それぞれの立場で協力していくこと、②情報を伝えること、問題に関心を持ってもらうこと。この2点を強調されました。夏の海外実態調査を前に、モンゴルでのSCJの活動を知ることができた貴重な時間となりました。