2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座5
5月15日(火)放課後、「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第5回2年SG重点分野講座を行いました。前回の5月10日の授業に引き続き、大阪大学言語文化研究科大学院生のエネビシさんをお迎えし、「モンゴルの貧困問題と施策~第3ホローにおけるジェンダーセンターの活動から考える~」をテーマに、講演を行いました。
前半は、モンゴルの歴史をたどり、1920年代から2000年にストリートチルドレンが増加した時期までの歴史的流れを学習しました。1990年の民主化以降モンゴルの社会体制が大きく変化し経済的に多くの国民が困窮に陥りました。それに加え大きな雪害があり、遊牧民達がウランバートルに移り住み、厳しい生活のなかで多くのストリートチルドレンが生まれました。
これらの歴史的背景をもとに、3人のウランバートル移住者のケースを取り上げ、具体的にどのような経緯でウランバートルに移住し、どんな状況で暮らしていたか紹介がありました。次に、これらの人々の生活向上のためにウランバートルのトルゴイト地区の第3ホローという地域で活動してきたNGO団体「ジェンダーセンター Gender Center for Sustainable Development」の活動が具体的に紹介されました。ジェンダーセンターが目指すのは、これらの地区での、住民自治の仕組みを作り上げ、自律的な活動の中で自らの生活改善を目指し、さらに国や自治体に住民たちの状況や意見を提供する仕組みを作ることです。前回の授業で学んだ内容を、今回の授業ではさらに詳しく学び、8月のモンゴル実態調査に向けた事前学習として多くの情報とヒントをいただいた講演となりました。