教育の特色

総合学科の学習

これからの社会では、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力などの「生きる力」を育成していくことが重要です。

総合学科では、自分の興味・関心や進路希望に応じて、自ら科目を選択し、学習できることを最大のメリットとしています。このことにより、自ら考え、主体的に学習し、将来にわたって学び続ける能力や態度を身に付けることができると同時に、これらの自律的な学習を通じて自立心や自ら人生を切りひらく態度を育てることができます。

また、体験学習や調査・研究などに重きを置き、1年次に科目「産業社会と人間」を履修することにより、自己の進路への自覚を深めさせるとともに、将来の職業生活の基礎となる能力や態度等を育成するなど、キャリア指導を充実させています。

4系列の学習

「学びたいことを見つける」ことができるよう、次の4つの系列を設置しています。系列とは、同じ教育目標を持つ科目を集めた科目群の総称ですが、本校では、より系統的な学習を行うことができるよう、自分の所属する系列を専攻することとしています。そのため、2年次と3年次には、系列の中で基幹的な科目2科目を履修することとしています。

人文・理数 系列 Academic Explorer 《つけよう 突破力》

大学進学につながる学力と意欲を養い、学問への興味・関心、自ら探求する力、発信する力をもって、様々な分野で活躍できる生徒を育成します。

主な科目: 古典、(学)現代文演習A・B、数A・B・C・Ⅲ、(学)数学の演習ⅠA・ⅡB、(学)英語構文、(学)英語構文演習、(学)長文読解教室、(学)語彙力養成講座

国際・情報 系列 Global  Communication 《大阪のてっぺんから世界へ

英語を中心とした語学や国際教養を身につけ、国際理解力と情報収集・編集・発信能力を持つ生徒を育成します。

主な科目: (学)グローバルイングリッシュ、(学)音読演習、(学)生活英語、(学)異文化理解コミュニケーション、情報C、マルチメディア表現、簿記、(学)情報処理演習Ⅰ・Ⅱ、(学)ビジネス文書演習、(学)日本文化研究

人間・環境 Human Life 《ハートが支えるみんなの地球

環境・福祉・保育・健康など、ヒトがヒトらしく生きて行くために必要な営みを、トータルで学ぶことにより、豊かな感性を育み、共生に喜びを見出し、自ら行動できる生徒を育成します。

主な科目: 発達と保育、フードデザイン、社会福祉基礎、(学)健康と看護、(学)看護入門、(学)環境科学、(学)環境デザイン、(学)ビオトープ、(学)里山入門、(学)里山の科学、(学)里山の文化

食・花・交流 Green Tourism《学ぼう 自然・土・農業》

食材・花材の栽培から利用までをトータルに学び、都市と農村をつなぐグリーンツーリズムを積極的に実践できる生徒を育成します。

主な科目: (学)花作り、(学)野菜作り、(学)庭作り、(学)果樹作り、(学)くらしと動物、(学)果樹と食の文化、(学)昆虫利用、生物活用、グリーンライフ、(学)インテリアグリーン、(学)ベジタブルガーデン、(学)フルーツガーデン

総合的な学習の時間

「自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成すること。学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育て、自己の在り方生き方を考えることができる。」ことを目標としています。

本校では、外部からの専門家を講師として招くなど、国際理解や異文化理解、農業や環境、保育や福祉など、生徒が興味・関心、進路等に応じて設定した課題、自己の在り方生き方や進路にかかわる課題等に取り組んでいます。
また、自分の専攻した総合学科の系列の学習を通じ身に付けた知識や技能等とリンクさせるなど、教科横断的に学習活動を進めています。さらに、2年次、3年次の終わりには、全員が研究テーマや課題解決に向けての取組みを取りまとめ、パワーポイントを活用し発表するなどプレゼンテーション能力を高めていきます。

 

産業社会と人間

総合学科では、生徒の自立した学習能力や態度を育成するため、将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせ、主体的な各教科・科目の選択に資するよう「産業社会と人間」を1年次での履修科目としています。

本校では、生徒が総合学科の系列の意味や種類、総合選択科目や自由選択科目の種類とその学習内容について十分理解し、2・3年次での教科・科目を適切に選択して自分なりの時間割を作成できることに重きを置いています。
このため、様々な分野からの専門家を招いた講演会やワークショップ、産業現場での体験など、体験的かつ主体的な学習となるような工夫を行っています。
このことにより、卒業後の希望進路を早い時期から考えさせるなど、キャリアガイダンスにおいて大きな成果をもたらしています。