2,3年生SG・GS重点講座《サラヤ株式会社 小辻さん》
11月27日(水)7,8限に2,3年生SG・GS重点講座として、サラヤ株式会社の小辻昌平さんにお越しいただき、『マレーシアのパームオイルとRSPO』についてお話いただきました。サラヤはヤシノミ洗剤などでおなじみですが、植物原料を使用する企業として、原料生産地 マレーシア・ボルネオ島の環境保全に取り組んでいます。
3年生3名と2年生1名は8月にマレーシアのボルネオ島コタキナバルでオイルパームプランテーションの調査を行いました。また、GS2年生4名は1月、マレーシア修学旅行の前乗りでボルネオ島クチンを訪れ、オイルパームプランテーションの調査を行う予定です。
前半はマレーシアでパームオイルの生産が急激に増えた背景と、「持続可能なパーム油」の生産と利用を促進する非営利組織、「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)について学びました。後半は、生徒がオイルプランテーションに関わる、“森の住民”“環境NGO”“消費財メーカー”“プランテーションオーナー”と立場の違う4つのグループに分かれ、自分たちの主張を考えて発表する、ステークホルダー(企業の経営活動に関わる利害関係者)ゲームを行いました。このゲームを通して、自分たちの主張を突き通すことの難しさや、立場が異なると違った側面が見えてくることがよく分かりました。小辻さんからは、「これが今マレーシアで起きていることの縮図です」、とおっしゃっていました。すべての人たちが納得する方法を探すのは難しいことですが、自分たちとは違う考え方もあることを理解するのはとても大切なことだと感じました。