SGHトピックス

GSドイツ実態調査(3日目)

9月4日(火)はブリロン市にある高校、ギムナジウムペトロナムへ向かいました。到着後すぐに校長先生から学校の説明があり、つづいて生徒さんからプレゼンテーションがありました。高校生がいかにブリロン市民に対して環境啓蒙活動を行っているかという内容でした。能勢分校生徒も英語でプレゼンテーションをしました。プレゼン交流の後は、はるばる能勢町から大切に持ってきた人形を使い、人形浄瑠璃のデモンストレーションを披露しました。ブリロンの高校生や先生方にも体験していただき、素晴らしい!と絶賛していただきました。その後は校内を案内していただき、授業に参加し、カフェテリアで昼食を一緒に取るなど貴重な体験をさせてもらいました。

午後はバスに乗りブリロンの森へ向かいました。ドイツでは森が人々の暮らしに密着していて、週末はよくハイキングに出掛けるそうです。ブリロン市では小さい頃から子供たちが森林教育を受け、キツネの毛、鹿の角、頭蓋骨などに触れながら自然の摂理や森の生き物について学んでいるそうです。生徒たちも同じように説明を受けました。今回は嵐で荒れた場所にアメリカマツを植える植林をさせてもらい、全員で50本植えました。能勢でも植林経験がある生徒たちは余裕の笑顔です。植樹した木は30年後には利用価値のある材木になります。「30年後にぜひ成長した木を見に来てください。」と言ってもらいました。ぜひ再訪したいと思います。ブリロン市には森林課があり、専門家が23人のチームになって日々植林について研究し、森を守っています。ドイツの森の歴史的な変遷についてのお話も聞き、持続可能な森の政策について学ぶことができました。

森林をあとにし、次にブリロン郊外をバスで巡りました。オランダ人も多く訪れるビーメル湖は人口の湖で、ホテルやコテージがあるリゾートになっています。電力パークは、いい風が吹く丘の上にあり、風力発電の風車が並んでいます。壮大な景色に圧倒されました。工業地区に移動すると、グローバル企業の工場が数多く並んでいました。環境に配慮して操業しているため空気はとても澄んでいます。ブリロン市はツーリズム、環境保護、企業誘致をバランスよく行っていると感じられました。

ホテルに戻り、市長、副市長、市職員、ブリロンの高校の校長先生、副校長先生、高校生が参加し、レストランでディナーパーティーがありました。記念品の交換をしたり、さらに交流が深まりました。明日はブリロンで過ごす最後の一日となります。