SGHトピックス

SGHマレーシア実態調査(3日目)

8月6日(火)、8時にホテルを出発し、コタキナバルを130キロ南へ下ったところにある、Sawit Kinabalu工場へ向かいました。ここではアブラヤシの畑見学、オイルプランテーション見学と工場での聞き取り調査を行います。この調査に同行した現地ガイド、マレーシア人のヴィーさんはキナバル山麓の山岳農家出身のルスン族で、日本語が堪能でした。聞くと19年前に福岡で農業研修を受けていたそうです。10時半、工場のあるボーフォート村に到着。Sawit Kinabalu工場は半官半民のオイルプランテーションです。まずはナーサリー(アブラヤシの苗場)での見学。年間8万本の苗木を売って1200万円の利益だそうです。従業員は18人で全員地元住民です。

次にプランテーションへ移動し、オイルパームの収穫作業を見せてもらいました。高い枝から切り落としたヤシの実1個の重さは30~40kgもあり、容易には運べません。かなりの重労働です。ここでは160人の従業員が働いていて、95%がインドネシア人だそうです。プランテーションの広さは1729haで、周辺の契約農家を含めると3000ha以上という広大な面積です。ドローンで空撮を試みると、その大きさを肌で感じることができました。ここが以前は熱帯雨林だったのです。

このプランテーションから1knほど離れたところにあるオイルパーム工場へ移動しました。会議室で社員より会社概要のプレゼンテーションがありました。巨大な工場内の見学では残念ながら写真撮影は禁止でした。残ったアブラヤシの搾りかすからガスを作るバイオガス発電も行っており、工場で使われているそうです。また、プランテーションでは下草を家畜に食べさせることで除草剤の使用を減らすなど、環境にやさしいことを強調していました。環境保全と経済活動について考える一日となりました。