2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座7
5月31日(木)、1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第7回2年SG重点分野講座を行いました。今回は大阪府箕面市萱野地域にてNPO『暮らしづくりネットワーク北芝』で、貧困など地域の課題を解決するために職員として働いておられる、松村幸裕子さんを講師として迎えしました。講演とワークショップのテーマは、「日本における子どもの貧困を考える」です。
まず、導入として住んでいる地域や年収、家族構成の異なる家庭を例に上げ、グループに分かれて、年収から住居費や食費などに使えるお金を考え、1ヶ月の生活費をシュミレーションし発表しました。このワークショップから、収入があり生活はできるが、やりたいことがあってもあきらめざるを得ない“相対的貧困”という日本が抱える貧困問題が見えてきました。これは先進国に多く見られる貧困です。松村さんは、箕面市萱野地域で、“豊かな自己選択ができる大人になることをめざす”ことを目標に、食事を無料で提供する“子ども食堂”や、地域で使える通貨“まーぶ”を発行するなど、地域全体でこの問題に取り組んでいます。6人に1人が貧困を抱える日本で、私達にできることは何かを考えさせられる内容でした。