SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座4

5月10日(木)、1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第4回2年SG重点分野講座を行いました。今回は、モンゴル出身で、現在は大阪大学言語文化研究科大学院生として日本で学んでいるエネビシさんをお迎えし、「なぜモンゴルの子どもたちは貧困になるのか」をテーマに、講演とワークショップを行いました。 

エネビシさんが幼少期を送った1980年代のモンゴルは大きく国の状況が変化し、経済的に多くの国民が貧困に陥りました。それに加え、大きな雪害があり、生活が出来なくなった地方の遊牧民達が大量にウランバートルに移ってきました。彼らはゲルを建てて定住生活をはじめますが、その生活環境は不便でとても困難です。このような状況の中で暮らす3人の子どもたちのケースを取り上げ、グループに分かれてどのような解決法があるかを話し合い、発表しました。「生活保護などの社会保障を整える」、「広い土地を活かす」、など多くの意見が出ました。次に、エネビシさんが以前勤務していたNGO団体「ジェンダーセンター Gender Center for Sustainable Development」についての話がありました。ウランバートルのゲル地区にあるこの団体は、地域レベルでの活動を行い、住民たちの状況や意見を政府に提供する仕組みを作りました。8月のモンゴル実態調査では、実際にジェンダーセンターを訪れます。その事前学習ともなる有意義な講演となりました。